「これで……い、いいですか……」
涼はめくったスカートを口でくわえる。
なんか良く分からんが、すごい事が起きている!
あの涼が!
キスしようとしただけで殴ってくる涼が!
なんてこった!
自らのスカートをめくって、俺に見せている!
「あっ……あれ?」
今までまともに焦点すら合ってなかった涼の瞳に、光が戻る。
「あ、あの……これは……」
「あ、こ、これ、違う! 違うのよ! えっと、あの……、め、命令されたからやってあげてるだけなんだからねっ」
「命令?」
「ま、まぁ、こ、これぐらいのサービスなら命令券でやってあげない事もないわ……うん」
「でも、これが限界なんだからね。こ、このぐらいで限界なんだから……わ、私……」
「あ、あの……次は……次はさすがに……その……」
「次は出来ない?」
「え?」
涙目の涼。
今まで見た事もない……。
なんだろう……。
いつもだったら絶対に言えない様な事を俺は口走ってしまう。
こんな事言ったら半殺しどころの騒ぎじゃすまないかもしれないのに……
「で、でも、命令券って何でも命令出来るんだよね」
「わ、私が出来る範囲で……」
「出来ないの?」
「え? あ、あの……だって……その……」
「命令きけないの?」
「っっ……びくっ、びくっ……」
また焦点を失った様な目になる。
さっきより頬が真っ赤だ。
「命令……」
「あ、あの……人が来たら……困るし……その……」
俺の加虐心がそそられる。
なんて被虐的なのだろう……
こんな涼見た事がない……。
実は涼って……
いつもあんだけドSなくせに……
いや考えられる。
SとMは表裏一体だと言う。
※サンプルシナリオは製品より一部抜粋編集してあります。ご了承下さい。