「撮影スタート!」
がぜんやる気が出てきた!
今度はいける気がする!
「ふれー! ふれー! ちょ、う、じぃ!」
「すごいぞ! すごいぞ! ちょ、う、じぃ!」
「できるぞ! できるぞ! ちょ、う、じぃ!」
なんか改めて自分が応援されていると思うとむずがゆい。
「鬼ヶ瀬。重耳はいれなくてもいいぞ」
「重耳じゃないとやる気がでないんだ!」
「そ、そか……なら続けてくれ」
「ふれー! ふれー! ちょ、う、じぃ!」
(よかった、重耳に喜んでもらえた!)
(私も重耳の力になれるんだ!)
活き活きとした表情で脚を大きくあげる鬼ヶ瀬。
スカートがふわりとゆれて、
その中の……、
「っ!」
思わず顔をカメラから離す。
(? なんか重耳顔離した……どうしたのかな?)
(って、…………あ)
「!!」
いかん、とっくに気付くべきだったのかもしれないが気付きたくなかったことに気付いてしまった。
チアリーダーのような動きをするということは、もちろん大きく脚を上げたりすることもあるわけで……。
一度気が付いてしまうと男の性か、ついついヒラヒラとゆれるスカートと、垣間見える白い太股に目が。
「できるぞっできるぞっ、ちょ、うじぃ」
? 鬼ヶ瀬の動きが鈍った。
なんかぎこちないっていうか。
顔が真っ赤だ!!
ま、まさか! 鬼ヶ瀬も気がついた!?
(ちょ、重耳……わわわ、私のパンツ、見えてたりするのかな……)
(いや、きっと重耳は真剣に撮ってくれてるんだ。それなのに私が恥ずかしがってたら失礼だ)
「ふれー! ふれー! ちょ、う、じぃ!」
※サンプルシナリオは製品より一部抜粋編集してあります。ご了承下さい。