「……………………」

ベッドの上にいるというシチュエーションだけで、扇情的に見えるから不思議だ。

「ど、どうしたんですか?」

「あ、いや……本当にいいのかと……」

「甲斐性なし」

「むっ……ほ、本当にいいんだな? 覚悟はできてるんだな?」

「先ほども言いました。私の覚悟はメールを送った時点でできていると。重耳様のお好きになさってください」

「わかった……」

紡の笑顔に俺の覚悟も決まった。

「さ、触るぞ……?」

「で、ですから覚悟はできていると言っているではないですか……。そんな風に言われると、こちらまで余計にドキドキしてしまうではないですか」

「そ、そうは言ってもだな……こういう時にガツガツするのは嫌われるって……」

「マニュアル世代ですか……まったく。もちろんそういう方もいらっしゃるでしょうが、少なくとも私は違います」

「そうなのか?」

「あ、勘違いしないでください! 別に強引にとか、乱暴にされるのが好きとか、そういう意味ではないですよ!」

「あ、あぁ……」

スマン。見事にそう思ってた。鋭いなコイツ。

「私は重耳様の望むことであれば、どんなことでも受け入れて差し上げたいと思っています。重耳様の喜ぶ顔が見たいから……」

「紡……」


※サンプルシナリオは製品より一部抜粋編集してあります。ご了承下さい。